作文発表 『好きな日本語』 3/18
2024/07/04
作文発表 『好きな日本語』 3/18
中級クラスの学生が『好きな日本語』というテーマで作文を書きました。
3作品目の紹介です。
「集中」<エンキンさん>
印象に深く残っているのは「鬼滅の刃」で聞いた「集中」という言葉です。
この言葉を見ると、ある中国の諺(ことわざ)を思い出します。
五色(ごしき)は人の目をして盲(もう)ならしむ
五音(ごいん)は人の耳をして聾(ろう)ならしむ
古い話なので、分かりにくいかもしれません。簡単に言えば、様々な色を見過ぎたら何も見えなくなり、様々な音を聴き過ぎたら何も聞こえなくなるという意味です。もちろん実際に見えたり、聞こえたりしないわけではありませんが、ただ、心に何か入り過ぎれば、人生の道に迷うようになるという感じです。
今の世界では、インターネットも便利ですし、面白いものも数々ありますし、目に見えることが結構多くなってきました。立派な家を見たら同じような家が欲しいとか、おしゃれな服を見たら同じような服を買いたいとか、知っているものが多くなるにつれて、欲望も高まっていきます。
しかし、人生は数十年に過ぎず、時間にも能力にも限界があるとされています。そうすると、掴めるものは多いわけがありません。私も、何でも留めようとすれば、何も留められないと考えています。だから、これさえ手に入れられれば、他はどうでも構わないというものを見出そうと思います。そして、それを目指して、日本の職人のように、一つのことだけに専念して成し遂げます。
忘れっぽいので、たまたま知り合った人の名前を覚えるとか、スーパーへ買いに行きたいものを覚えるとか、私にとってはあまり簡単なことではありませんが、ただその一つのことを覚えて、身を入れて私の道を進められれば十分だと思っています。
中級クラスの学生が『好きな日本語』というテーマで作文を書きました。
3作品目の紹介です。
「集中」<エンキンさん>
印象に深く残っているのは「鬼滅の刃」で聞いた「集中」という言葉です。
この言葉を見ると、ある中国の諺(ことわざ)を思い出します。
五色(ごしき)は人の目をして盲(もう)ならしむ
五音(ごいん)は人の耳をして聾(ろう)ならしむ
古い話なので、分かりにくいかもしれません。簡単に言えば、様々な色を見過ぎたら何も見えなくなり、様々な音を聴き過ぎたら何も聞こえなくなるという意味です。もちろん実際に見えたり、聞こえたりしないわけではありませんが、ただ、心に何か入り過ぎれば、人生の道に迷うようになるという感じです。
今の世界では、インターネットも便利ですし、面白いものも数々ありますし、目に見えることが結構多くなってきました。立派な家を見たら同じような家が欲しいとか、おしゃれな服を見たら同じような服を買いたいとか、知っているものが多くなるにつれて、欲望も高まっていきます。
しかし、人生は数十年に過ぎず、時間にも能力にも限界があるとされています。そうすると、掴めるものは多いわけがありません。私も、何でも留めようとすれば、何も留められないと考えています。だから、これさえ手に入れられれば、他はどうでも構わないというものを見出そうと思います。そして、それを目指して、日本の職人のように、一つのことだけに専念して成し遂げます。
忘れっぽいので、たまたま知り合った人の名前を覚えるとか、スーパーへ買いに行きたいものを覚えるとか、私にとってはあまり簡単なことではありませんが、ただその一つのことを覚えて、身を入れて私の道を進められれば十分だと思っています。
